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ナックルボールとは?

ナックルボールとは

ナックルボールは、ほぼ無回転でボールを投げることで、縫い目が空気抵抗を受けて、ボールが不規則な変化をする変化球の一種です。
このボールの発生起源は正確には分かっていませんが、昔からメジャーリーグには、1世代に1人はナックルボーラーがいて、代々受け継がれています。
ボールの握り方が、拳(ナックル)を突き出している様なので、ナックルボールと呼ばれています。
球速は100km/hに満たないこともあり、とても遅いのも特徴です。近年ではR.A. Dickey投手など、130km/hくらい出るナックルを投げる投手もいますが、それでも一般的に見れば速いとは言えないでしょう。球速が遅いのは、球速と無回転を両立するのが難しいという理由もありますが、100km/h程度でも無回転で投げられれば十分に打者を打ち取れる魅力的な球でもあります。


ナックルボールの変化

よくナックルボールは揺れながら落ちると言いますが、そんな単純な変化ではありません。
縦、横、前後、3軸の変化方向がランダムで発生するので、揺れも落ちもしないということもあります。揺れて落ちると予測しているバッターが揺れも落ちもしないボールを打てるでしょうか?
どっちに曲がるか、落ちるのか落ちないのか、スピードが落ちるのか伸びてくるのか、誰にも分からないのです。
だからこそ、ナックルボールを投げる投手の多くは、投球の90%以上がナックルボールというピッチングスタイルを持っています。ナックルが来ると分かっていても打つのは至難の技です。


ナックルボールは諸刃の剣

ここまで聞くと、ナックルボールは無敵のように思います。しかし、なぜナックルボーラーは世界にほんの僅かしか存在しないのでしょう?
それは無回転を作り出すことの難しさにあります。僕のナックルボールは無回転の精度、変化共にメジャー並みと評価されることが少なくありませんが、それでも、その変化を1試合通して保つのは簡単ではありません。そして、もしも1球でも失投をすれば、打者はそれを見逃しません。100km/hそこそこのなんの変化もしない球は簡単にホームランにされてしまいます。
また、コントロールが難しく、四球から崩れるパターンもあります。
無回転を保ち、ストライクゾーンに投げている限り最強の武器ですが、ひとたびコントロールを失えば、手をつけられなくなります。まさに諸刃の剣と言えるでしょう。

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